昨日は濃い一日だったので書き記しておきたい。
(といいつつ、書き始めたらあまりに長くなったのでもう一昨日の話になってしまった。)
あさ7時に起きて代々木体育館へ。
そう、第70全日本体操競技団体選手権大会の観戦!
しかも今回は、なんと大会後にファン感謝イベントとして日本代表選手と握手できる大・大・大イベントがあるのだ!!!!
握手会に参加出来る権利を得るためには、先着で販売される“体操ニッポン記念Tシャツ”を手にする必要がある。
握手券を手にするまでは、それはもう悲惨で壮絶で殺伐で一言でいうと“地獄”だったんですが、(主催者側がこういったイベントに慣れておらず、絶望的に仕切りが悪かった。阿鼻叫喚・罵詈雑言)そのくだりはわざわざ書き残しておくべきことでもないので割愛します。
無事に握手券を手にできた瞬間は、身体が震えて涙が出そうだった。
自分でもびっくりした。「私、震えてるよ」って。
アイドル好きなもんで、握手会ってものには人生で何度か(遡っては中学生の頃から)経験してきたが、こんな思いで参加するのは初めてのことだ。
私が体操にハマった経緯等は、リオ五輪男子団体決勝の当日に長々Facebookに書いたのでコピペします。
まあそんな感じで、選手に伝えたい思いがありすぎてどうしようもなく緊張していました。
しかし握手会は大会後。
その前に、そもそも握手会なんてものがなくても楽しみだった大会を観戦!!!
体操観戦は初めてっていう友達を連れていったんですが、
これは初めてには大正解の試合だったなー。
激闘!!!!
本当に面白い闘いだった。
体操ってスポーツ、本当に観ていて面白いし感動するし、ましてや日本は世界一のレベルですよ!?
そんなハイレベルなのに、なぜこんなにも人気がないのか。
人気がない、という表現は辛辣すぎるが、オリンピアン達の世界一の演技が見れる試合なのに(しかもたった2500円ですよ!)チケット余り放題で当日券も余裕。
私が「体操ファン」っていうとなんかマイナーっぽい扱いされるし。
内村航平という、体操界の歴史上もっとも偉大(と言ってもいい)な選手がいるのに、あまりに寂しい現実。
もっとたくさんの人に体操の楽しさ、面白さを知ってほしい。
いやお前どの立場やねん、って話ですが。笑
そんなこんなで白井くんの圧巻すぎる演技、順大の優勝インタビューに胸が熱くなりながらも、いよいよ握手会へ。
備忘録として書き記しておきます。
申し訳ないのですが女子の皆さんはあまり記憶にないんだけど、宮川紗江さんには「この前サインボールgetしました!」と伝えました。
(先日のエキシビジョンでのサインボール投げにて、見事にキャッチしたのです)
そしていよいよ男子…
- 白井健三選手
すべての人に、自分から「応援ありがとうございました!」と手を出しており、
なんて出来た子や…と感動。鈴木福くんに次ぐ“産みたい”枠っすわなんだこの愛されパワー。ステージに走ってくるときも観客への笑顔お手ふりファンサービスしていて、もう愛嬌のかたまりですよ。
「今日も、リオの演技もほんまにすごかったです!」的なことを伝えました。「ありがとうございます」と返してくれました。最後に「これからも応援してます!」みたいなことを伝えて、次のやまむーへ。白井くんの手めっちゃあったかくて手汗がすごかった…(笑)
しかしまだ20歳、大学2年生という若さで、なんなんだろうあの彼への絶大な信頼感。
「絶対に彼なら魅せてくれる」という期待を裏切らない。
インタビューへの受け答えとかからも感じるけど、彼って全身からもう自信に満ち溢れたオーラが出てるんですよね。あんなオーラを20歳で出すとか驚異でしかない。
今でも既に十分すごすぎる選手だけれども、これからも本当に楽しみな選手です。
- 山室光史選手
正直なんも言うこと考えられてなかったんですけど、
「金メダルおめでとうございました。本当に感動しました」と伝えたら、自分でもじわっと涙が出そうになって必死でこらえた。ほんまに、思い出すだけで感動して泣きそうになるんです。たぶん「ありがとうございます」って返してくれたと思う。もう、何がなんだか…
やまむーも、年齢もあるしリオ五輪金を経てこれからどうするのかな…と思っていたけど、東京五輪を目指したいと公言してくれていて嬉しかった。彼も、ステージに向かう途中観客席を見て笑顔で手を振っていたのを目撃した。ええ人や…
- 加藤凌平選手
握手会前のインタビュー(改めて、リオ五輪の感想は?という質問)で「正直今日の大会がショックすぎて魂が抜けている」みたいなことを言っていた加藤くん。
あの加藤くんが、鉄棒で落下⇒着地でしりもちっていう珍しすぎるミスをしていて私もびっくりした。(やっぱり五輪以来身体の調子が良くないのかな…。五輪団体決勝以来、五輪の個人総合と言い、大会において彼には珍しいミスが頻出しているような…。)
しかし、五輪の彼は本当にすごかった。
世間では内村・白井ばかり取りざたされるが、五輪金メダルへの彼の貢献度はかなり大きい。本当に化け物だった。圧巻だった。テレビの前で「すごい」しか言えなかった。
そんな思いで「今日は試合お疲れ様でした。リオ五輪での活躍、本っっっっ当にすごかったです!」的なことをさっきのやまむー以来緩みまくった涙腺のまま結構な気迫でお伝えしました。
普通に「ありがとうございます」と返してくれたんだけど、本当にもう胸いっぱいになった…。
そして、これは彼の体操の実力とかメンタルの強さとかそんなこととは全く別次元で関係のないことで、逆にこんなことで盛り上げるのも彼の真意ではないと思うんですがもうとにかく!(息継ぎ)訳わからんぐらいイケメンだった。
TVで見ても、遠くから双眼鏡越しに見てもかっこいいのに、間近でなんて見てしまったらもうほんまに意味わからんかっこよさ。あんなイケメン私の人生で周りにいたことない。それでいてあの実力ってほんともう、何なんだろう…
インタビューでも感じる、「体操界を引っ張っていきたい」という彼の向上心や野心が本当に頼もしく大好きなので、これからも頑張ってほしい。
東京五輪での彼に、期待しかない!
なんかめっちゃ長くなってしまった…
- 田中祐典選手
リオ五輪はもう、彼にばかり泣かされた。
なんだろう、もちろん私は会場で見る試合や、テレビ・インターネット越しの彼しか知らないんだけど、それでも彼の“人間らしさ”というのがそこから伝わってくる気がするのです。
昨年の世界選手権もそうだけど、正直彼には「ここぞ」といった勝負所でミスをしてしまう印象があった。そして、そのたび時には涙を見せ、感情をむき出しにして悔しがる姿を見せる。
キングを筆頭に、白井くんも加藤くんも、冷静でクールな印象が強く、時に悔しい思いをしても感情を全開にする印象があまりない。なんというか、淡々としていて人間味がないのだ。(TV越しの印象です)
そんな3人とは対照的に、人間らしさを全開にする田中選手。(山室選手もこっちタイプだと思う)
なんか、この文章を打ってる今も泣きそうやねんけど(笑)
予選でのミスもあり、不安が残るなか迎えたリオ決勝。平行棒。
完璧すぎる演技だった。
15.900点。圧巻の美しさ。その演技に、思わず涙が出た。
続いての鉄棒も、今まで見た彼の演技のどれよりも美しく見えた。
(点数には未だに納得がいかない…もっと高得点でも良かったのでは)
もう涙が止まらなかった。
これまでの悔しい思い、リオ予選や去年の世界選手権も、全部、この日のために必要な経験だったんだ…!全部全部、意味のある失敗だったんだ…!すごい、すごい、すごい…!(※私の勝手な解釈です)
平行棒・鉄棒で日本の金が決まると思っていたので(最後のゆかは日本の得意種目だし失敗のリスクが少ない種目なので)、彼の演技で金を確信したし、本当に感動した。
ここぞというところで決めてくれた。
日本の金メダルが決まった瞬間も、やまむーと一緒に人一倍涙を流していた彼。
リオ以来、私の待ち受けのこの写真でも、彼はひとり涙腺がゆるゆるだ。
そして試合後のインタビュー。
↑もうこの文章読んだだけで泣きそうやねんけど…
生中継でこの受け答えを見た時は、もうこちらまで涙腺崩壊。
本当にリオ五輪は彼にばかり泣かされた。
なんか11/13(日)の感想を書くつもりだったのに、リオの感想になってるけど。笑
とにかく、彼の演技や人間くさいところも含めて、田中祐典選手の魅力にやられちゃってます。
握手では↑な感情をまとめて、「祐典選手のリオでの演技、インタビュー、どれも号泣でした。本当に感動しました」っていうようなことを涙目でお伝えしました。彼は笑って「ほんまですか」みたいなことを言ってくれたと思う。(曖昧)
リオ以来、代表選手は疲労もあって大会では難度抑え目の構成だけど(白井くん除く)、また早く彼の最高の演技が見たいです…!
- 内村航平選手
キングにはもう、伝えたいことがありすぎて…
握手会前考えていたのはほとんど彼になんて伝えるかだったんだけど、もうダメでした。テンパりすぎて撃沈。会話にならなかった…
体操に人生を捧げ、団体金に懸ける思い、常に高みを目指すそのマインド…
同い年の彼のことを知れば知るほど、自分がちっぽけな存在に思えて。
その度に「自分も頑張らないと」と奮い立たされて来た。
私がこんなに体操という競技にハマったのも、彼の存在があったから。
リオでのキングは、すごかった。
画面越しでも伝わる、壮絶な気迫。
彼が一番すべてを懸けてきた「団体」。キングや、代表選手みんなが口を揃えて「目標は団体金」と言っていた。個人総合について問われても「まずは団体のことを考えている」みたいな返しをしていたし、金メダル後のインタビューで、2日後の個人総合について問われると「今は何も考えられない」と答えていたのが印象的だった。
私もそんな彼の思いに引きずられ、正直個人総合にそこまで気持ちを持っていってなかったのだけど。
あの、体操史に残る激闘。
1種目目のゆか~あん馬、つり輪…画面越しにひしひしと彼の気迫が伝わってきた。
どの種目も“これがキングのベスト演技”といえる超演技。そしてそれは、激闘を共にしたオレグ選手もだった。
私が応援してきた2012年~これまで、主要な戦いはすべて見てきたが、初めて遭遇した彼のピンチだった。「負けるかもしれない」と初めて思った。
キングはミスをしていない。それどころかどの演技も彼のベスト演技だった。なのに。
祈るような思いで最終種目、鉄棒の演技を見守った。
完璧な着地だった。
あの場面で。あんなに腰も痛そうで、さらにあんなに激戦の中。こんな演技が出来るなんて。
キングは2つ目の金メダルを手にした。
試合後のインタビュー
--厳しい展開で取った個人総合2つ目の金メダル。今、首にかけていかがですか?
「何でしょうね。疲れ切りました。出し切りました。もう何も出ないところまで出し切って取れたのでうれしいより幸せです。これだけいい演技で一番いい色のメダルが取れたので一番幸せ者だと思います」
彼の信条は、私が体操を追い始めた2012年から一貫していた。
彼は“メダルが取りたい”のではない。“理想の演技をしたい”のだ。
たとえ金メダルを取っても、納得しない演技が少しでもあればあまり笑顔を見せない。
逆に、自分のなかで最高の演技が出来れば、結果が出なくとも最高の笑顔を見せていた。
果てなき向上心。彼の美しい演技ももちろん魅力だけど、私が彼にここまで惹かれたのはその“マインド”にある。
そんな彼が、 “なにも出ないところまで出し切った”演技で金メダルを取った。
彼にとってこれがどれだけ幸せなことか。
本当に本当に本当に感動した。
同時に、少し不安になった。
傍から見ていても、彼は本当にすべてを出し切ったように見えた。
命を削って闘っているように見えた。
スラムダンクじゃないけど、あのすべてを出し切ってしまった山王戦の後みたいに。
“燃え尽き症候群”。こんな表現したくないけど、簡単に言うとそんな風になってしまうのではないか。
あの激闘のあと、「東京五輪も目指す」と公言してくれて本当にうれしかった。
彼の理想はまだ上にあるのだ。
なんか自分でも何書いてるかわからんくなってきた。このままじゃ永遠に書き続けちゃうのでそろそろ締めます。笑
私が彼にここまで思い入れを持ってしまうのは、彼と同じ年に生まれた同学年ということが大きい。彼が多くの歴史を作ったこの27年間、私は何を残したのだろう。彼の活躍を目に、耳にするたび、自分の小ささを思い知る。同い年でこんなに頑張っている彼に負けないよう努力せねば、と奮い立たされる。
伝えたい思いがありすぎるけど、握手会ではまずそれを伝えようと「同い年なのですが、内村選手の活躍を見るたびに“自分も頑張らなきゃ”と思わされます。」みたいなことを言ったはず…なんだけどテンパりすぎてなんて言えてたか定かではない。キングが「ああ…はい」みたいな返事をしてくれたのは覚えてる。スーパークールやった。笑
涙目でテンパった女が支離滅裂なこと言うて引いてたかもしれへん…他の選手とはちゃんと会話出来たのに、あまりに私にとって彼が偉大すぎて…後悔ばかりが残ります…
もっとじっくり言うこと考えていけばよかったよ…
普段、アイドルの超高速流れ作業握手会しか参加したことがなかったので、
こんなにゆっくり、尺が余るぐらいの(握手した後の無言の間に困惑)握手に戸惑った…!もっとちゃんと、全員分話すこと考えておけばよかった…!
キングの次に予想外・まさかの植松さんと米田さんもいて、冷静さを失い過ぎてテンパりまくりだった…
植松さんにイッテQの感想とかアメリカ行きへの激励とかいつもtwitter見てますとかなんでも言うことあったのに…うううううう。
とにかく、キングと全然対等に話せなかったので(まあ人間のレベルが違うんですが)、
今後もし万が一こんな機会があったとしたら、胸張って話せるよう、自分に自信が持てるよう、日々を一生懸命生きようと思った。努力をする。
キングは世界一になるべくしてなった人。
私にも、夢があり、野望がある。私も「なりたい」「やりたい」ばかりの口だけ人間じゃなく、ちゃんとそれに追いつける努力をする人間にならないと。やらないと、出来ないのは当たり前。まずはやるべくことをやることから始める。夢や理想をみてばかりじゃなくて、現実にするために動く。
なりたいものに、なる!!
体操ニッポン選手のみなさま、本当に感動をありがとうございました。
今後の活躍も本当に楽しみです!