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えんため日記。

エンタメだいすきなTV番組制作員(末端)。 日々触れたエンタメの感想を綴る。

【TV】20161012『ザ!世界仰天ニュース スペシャル』桶川ストーカー事件

matome.naver.jp

 

祖父母宅にて『ザ!世界仰天ニュース スペシャル』、桶川ストーカー事件特集を視聴。

 

昔から自分でも悪趣味だなとは自覚しているが、

過去の凶悪犯罪に関心が高く、そういうまとめサイトwikiをよく見てしまう。

(犯人の心理状態や背景にとても興味がある。)

なので事件名や概要はなんとなく把握していたのだが、

改めてこんなに詳細を知ったのは初めてだった。

 

祖母と2人で視聴していて、もちろん一番怖くて悪なのは犯人グループに間違いないのだが、2人して警察への憤りが止まらなかった。

もちろんテレビだし、再現だし、被害者目線での作りなので多少の誇張はあるかもしれない。警察側の言い分だってあるだろう。

だけど、いくらなんでもひどすぎる。

被害者への中傷ビラ(再現だし多少の誇張はあるかもしれないが、自宅前・自宅最寄駅・通学先にまで及ぶあのチラシの量は異常だった)、家族勤務先への嫌がらせ、被害者写真を使った風俗ビラetc・・・

明らかに、犯罪だ。

1回や2回の話じゃない。

何段階にもわたり容疑者の行為はエスカレートしている。

ここまでされても警察が動かないなんて事実があるのか?

私達が生活する中で、

『警察=市民の味方』『悪があれば、警察ならなんとかしてくれる』という、

当たり前の前提があったと思う。

被害者だって「警察にいけば解決するもの」と思って駆け込んでいたはずだ。

その前提をひっくり返されてしまったことがショッキングだった。

 

そして、もうひとつ衝撃を受けたのが写真週刊誌「FOCUS」の清水潔さんの存在。

私も、曲がりなりにも「一応」メディアに携わる職業に就いているため、

番組を視聴する上で抱いたのが

「こんなに警察批判の番組を地上波で放送して大丈夫なのか?」という疑念。

正直、清水さんが大手新聞社の記者だったりしたらまた事件の経緯は変わっていたのではないか?

言い方は悪いけど、記者クラブにも属していない一介の写真週刊誌だったからあんなセンセーショナルな報道が出来た気がする。

(なぜ只の一記者である清水さんの方が、プロ集団であるはずの警察より先に犯人にたどり着いたのか?など、警察への不信感は相変わらず募る一方)

 

最近話題の電通の若手社員が自殺してしまった事件でも話題になっていたが、

ネットではさんざん騒がれているのにテレビではほとんどその報道を見ない。

そういう事実の積み重ねで、大人になるにつれ、なんだか報道(というよりメディア全般?)ってやつを信じられなくなってきている。結局テレビ局だって新聞社だって一つの民間企業な訳だから、利益優先に動くのは当然のことだ。

 

そういう思いが頭の中にあったから、

「これぞジャーナリズム」という、あくまで真実を追求する清水さんの魂に感動した。

番組視聴後に改めて調べてみたら、テレビ朝日ザ・スクープ」で鳥越俊太郎さんが動いたことが警察の怠慢発覚に大きく貢献していたようだ。

先ほど書いた「警察=市民の味方」という当たり前に感じている前提のように、

「報道=真実を伝えるもの」という前提が本来はあると思う。

私の中で失われつつあったその前提を、見事に見せつけてくれた清水さん達ジャーナリストに感動させられた。

 

『桶川ストーカー殺人事件』。

なんとなくしか把握していなかったこの事件で、なんだか色々と考えさせられたので久々にブログ執筆。

 

事件当日の会見でニヤニヤ笑っていた警察には本当に腹が立った。

被害者のことを何にも知らない赤の他人の私ですらこんなに腹が立つのだから、ご遺族の憤りは相当のものだったろう。

この事件を機に「ストーカー規制法」など色々と動いたものがあったが、

被害者の命が落とされなければこの法が生まれていなかったのかと思うとなんだか虚しい。

事件が起こってからでは遅いのだ。

二度と、このような事例が起こらないことを祈ります。