えんため日記。

エンタメだいすきなTV番組制作員(末端)。 日々触れたエンタメの感想を綴る。

【TV】20161012『ザ!世界仰天ニュース スペシャル』桶川ストーカー事件

matome.naver.jp

 

祖父母宅にて『ザ!世界仰天ニュース スペシャル』、桶川ストーカー事件特集を視聴。

 

昔から自分でも悪趣味だなとは自覚しているが、

過去の凶悪犯罪に関心が高く、そういうまとめサイトwikiをよく見てしまう。

(犯人の心理状態や背景にとても興味がある。)

なので事件名や概要はなんとなく把握していたのだが、

改めてこんなに詳細を知ったのは初めてだった。

 

祖母と2人で視聴していて、もちろん一番怖くて悪なのは犯人グループに間違いないのだが、2人して警察への憤りが止まらなかった。

もちろんテレビだし、再現だし、被害者目線での作りなので多少の誇張はあるかもしれない。警察側の言い分だってあるだろう。

だけど、いくらなんでもひどすぎる。

被害者への中傷ビラ(再現だし多少の誇張はあるかもしれないが、自宅前・自宅最寄駅・通学先にまで及ぶあのチラシの量は異常だった)、家族勤務先への嫌がらせ、被害者写真を使った風俗ビラetc・・・

明らかに、犯罪だ。

1回や2回の話じゃない。

何段階にもわたり容疑者の行為はエスカレートしている。

ここまでされても警察が動かないなんて事実があるのか?

私達が生活する中で、

『警察=市民の味方』『悪があれば、警察ならなんとかしてくれる』という、

当たり前の前提があったと思う。

被害者だって「警察にいけば解決するもの」と思って駆け込んでいたはずだ。

その前提をひっくり返されてしまったことがショッキングだった。

 

そして、もうひとつ衝撃を受けたのが写真週刊誌「FOCUS」の清水潔さんの存在。

私も、曲がりなりにも「一応」メディアに携わる職業に就いているため、

番組を視聴する上で抱いたのが

「こんなに警察批判の番組を地上波で放送して大丈夫なのか?」という疑念。

正直、清水さんが大手新聞社の記者だったりしたらまた事件の経緯は変わっていたのではないか?

言い方は悪いけど、記者クラブにも属していない一介の写真週刊誌だったからあんなセンセーショナルな報道が出来た気がする。

(なぜ只の一記者である清水さんの方が、プロ集団であるはずの警察より先に犯人にたどり着いたのか?など、警察への不信感は相変わらず募る一方)

 

最近話題の電通の若手社員が自殺してしまった事件でも話題になっていたが、

ネットではさんざん騒がれているのにテレビではほとんどその報道を見ない。

そういう事実の積み重ねで、大人になるにつれ、なんだか報道(というよりメディア全般?)ってやつを信じられなくなってきている。結局テレビ局だって新聞社だって一つの民間企業な訳だから、利益優先に動くのは当然のことだ。

 

そういう思いが頭の中にあったから、

「これぞジャーナリズム」という、あくまで真実を追求する清水さんの魂に感動した。

番組視聴後に改めて調べてみたら、テレビ朝日ザ・スクープ」で鳥越俊太郎さんが動いたことが警察の怠慢発覚に大きく貢献していたようだ。

先ほど書いた「警察=市民の味方」という当たり前に感じている前提のように、

「報道=真実を伝えるもの」という前提が本来はあると思う。

私の中で失われつつあったその前提を、見事に見せつけてくれた清水さん達ジャーナリストに感動させられた。

 

『桶川ストーカー殺人事件』。

なんとなくしか把握していなかったこの事件で、なんだか色々と考えさせられたので久々にブログ執筆。

 

事件当日の会見でニヤニヤ笑っていた警察には本当に腹が立った。

被害者のことを何にも知らない赤の他人の私ですらこんなに腹が立つのだから、ご遺族の憤りは相当のものだったろう。

この事件を機に「ストーカー規制法」など色々と動いたものがあったが、

被害者の命が落とされなければこの法が生まれていなかったのかと思うとなんだか虚しい。

事件が起こってからでは遅いのだ。

二度と、このような事例が起こらないことを祈ります。

 

 

最近見たエンタメ色々雑観

最近サボってたけど、インプットをアウトプットしなければ!と改めて思ったので、ここ最近で見たエンタメの感想をつらつら書きます。
 
 
正直アラサー女子が見に行くの恥ずかしいのであんまり見に行く気なかったんですけど…
が「絶対来いよ」って私の手に触れながら言うから、行かないっていう選択肢は消えたよね。もうケンティの言いなりになるしかなかったよね。
はあ…ケンティ……(思いだし)
 
 
で、映画ですけど。
そこそこヒットぐらいかな、と思ったら(正直制作陣もそう思ってたんじゃなかろうか)なんかすんげーヒットしてるみたいでびっくり。
もちろん中島健人千葉雄大小松菜奈っていうキャストの人気とか旬さとかそういうのもあると思うんだけど、振り切って小中学生向けの作品にしてるのが大きいよねきっと。“エロキュン“”なんて言われたら私が中学生ならちょっとドキドキするもん。見たいもん。笑
 
停電してみんないつ戻ってくるかわからない暗闇の中、黒崎くんが耳噛んできたときなんか、もうドキドキしちゃったよ。「ど、どうしようみんな戻ってきちゃうよう///」って照れたよ。アラサーなのに。笑
 
白王子が登場するだけで流れる王子BGMにキラキラ加工とか、黒崎くんのトンデモっぷりとか、若干のBLを彷彿とさせる白王子と黒王子の友情とか、こまつなちゃんのベタベタなヒロインっぷりとか(もっとお高い作品に出るイメージだったから新鮮で驚いた)、大人からするとツッコミどころ満載なベタベタな少女漫画ぶりを、キャスト・スタッフ共に徹底して作り上げてるのが気持ちいい作品でした。
ちゃんとキュンとするところもあるしね!
個人的見どころは遊園地でこれ見よがしにトッポを食らう黒崎くんですね。
ドラマの方が、もっと突き抜けてた印象だったんだけどそういう戦略なのだろうか
 
 
【観劇】ポップンマッシュルームチキン野郎 『御家族解体』
 
初めて行くハコで、初めて見る劇団の舞台。
私はなーーんにも考えずにただただ笑って見れる演劇が一番好みなんだけど、まさにそういうジャンルの演劇でした。
演劇とか舞台って、一番自由なエンターテイメントだと思っていて。
基本的には広告収入もないし(大規模なものでなければ)、興味ない人を無理に惹きつける必要もない。
見たいと思った人だけが見に来て、基本的には最後まで見てくれるという前提がある。
 
なんか真面目な話になったけど。笑
あ~~吹原さんはこういうのが書きたいんだ、やりたいんだ、と思った。
中国人嫌いなんだ、とも思った。笑
笑いの中にも毒があって、ただ面白くていい話なだけじゃないというか。
あとちょっと神木くんっぽい若い男の役者さん、若いのに上手で引き込まれました。お前が言うなって話やな。
 
 
【展示】キキララ&マイメロ
友達がタダ券くれた!!
ただただかわいかった!テンション上がった!!声高くなった!!女子力あがった!!
ピューロランドの時も思ったけど、うちら世代の女子は大概みんなサンリオ通ってるからさ、特にとりわけサンリオが好きだったわけでなくても、その懐かしさに滾るんですよね!ああ懐かしかわいかった!キキララきゃんわいい。。。
 
 
3/21【お笑いライブ】円山スクランブルエッグス
 
かもめんたる×さらば青春の光×ラブレターズの3組による合同コント公演。
この中だとかもめんたるだけライブで見たことなかったんだけど、さらばもラブレターズも好きなコント師さんだから絶対見に行きたかったんだよね…!
 
なんかベロベロに酔っぱらってた時に友達に送ったLINEが意外と深かったので転載しておこうかなと思います。
 
 
以下LINE内容↓
一昨日見にいったお笑いライブでメンヘラおじさんのコントがあって、こういう人のこと笑っていいんだ…!ってすげー面白かった。
  
客にも受けてたし、やっぱどっかでみんなすぐ「死にたい」とか言ってるやつのこと蔑んでるし笑いの対象に出来るんやなと思って興味深かった
 
やっぱテレビとかと違って、ライブは言いたい放題やから面白いよなーお笑いも演劇も。
 
映像とか文章として記録に残らないから、宗教とか犯罪者とか、自由に表現できるんだよねライブって。好きな人しか見にこないし。 
久しぶりにお笑い見に行ったけど面白いかったー
 
だから受け止める人によって、残るものが違うんだよね。それが発信側の意図と違ったりして、それが面白い。何よりも自由なエンターテイメントだと思う。 
 
 
くそ酔っぱらってたくせにめちゃくちゃ真面目なこと語ってて翌朝びっくりした。笑
生で見てたときそんなこと微塵も考えてなかったのに。笑
合同コントはもちろん面白かったけど、さらばもラブレターズもそれぞれのコンビの時の方が勢いあるコントをしていた気がして、普通にそれぞれのコントも見たくなりました。
う大さん、バラエティでしか見たことなかってんけど、コントだとこんな独特の世界観持つ人なんだなー。
 
うろ覚えメモ
塚本さん×う大さん UFOネタ。
 
槙尾さん×森田さん メンヘラおやじネタ。
 
東口さん×溜口さん 田舎のゲイ同級生ネタ
 
 
 
4/3【観劇】~崩壊シリーズ~ 『九条丸家の殺人事件』

www.houkai-st.com

もうね!めちゃくちゃ面白かった!!!
たぶんここ数年で自分的ナンバーワン作品だ!
めちゃくちゃ私好みすぎる舞台!
ヤマシゲさん、私正直テニスの王子様の堀尾役の人、っていう印象が一番強いっていう残念な知識量だったんでどけど、一気に大好きになった!!
って今ヤマシゲさんwiki見たらこの人42歳なの!?!?見えな!!おどろき!!!
 
…まあそれは置いといて。
座長を筆頭に、ほんとに全キャストが魅力的ではまり役で見せ場があって、ほんとに最初から最後までずっと笑った!
ほめ過ぎやけど、まさに「こんな演劇したい(><)」と思わされる、超好みの舞台でした。
特に私が「好きだ!」ってなる後押しをしたのが、彩吹真央さん演じる元キャバ嬢のわざとらしすぎるミュージカル演技。もう、私こんなん好きすぎるの!笑
なんか、全然ちゃうけどドラマ『デート』思い出した今。少ないキャストが全員魅力的っていう。私がやりたいのはこういうのなんだな。。
次回作あったら絶対見たいし、っていうかなんならこれもう一回見たい!!
 
【観劇】『舞台 増田こうすけ劇場ギャグマンガ日和 デラックス風味』
私原作なんとなーく読んだことあるぐらいやから、この作品の芸風?というか空気感はなんとなく分かって見れたと思うんだけど、正直それがなければ置いてけぼりで???だったと思う。。途中爆睡しちゃったわ。。。
役者の勢いはすごかったけど、勢いの笑いというか。
原作ファンは楽しめる作品なんだと思うけど、それ以外はどうなんだろ?
勢いで魅せる芝居なのに、2時間半もあって長かったし…
決してつまらなかった訳ではないんだけど、場面転換・登場人物共に多くてちょっと乗り遅れると一気に置いてけぼりになってしまう難しい芝居だったと思う(><)
主人公の鎌苅くんは舞台慣れしてるし芝居勘というか上手い方だとは思うんだけど、途中疲れというか惰性ぽいツッコミになってるように感じたのがもったいなかった。すごいパワー使うと思うけど、最後まで全力で走ってほしかったな。
根岸愛ちゃんは一生懸命なんだけど、芝居が一本調子過ぎて相手とキャッチボール出来てない感じがあったな。
笑いとれるはずのところでも、急ぎ過ぎてて客が乗り切れないうちにセリフ言い終わっちゃって。ああいう演出なのかな…もっと出来たはずと思っちゃったよ…
あと、全体的に叫びの演技が多いからなのか、セリフ聞き取りづらい人が多かったな…まあ私が人一倍耳悪いのもあるんですけど。
なんか辛辣な意見が続くけど、とにかくパワー溢れる勢いある舞台でした!見れて良かったです!
 
 
 
 
 
 
 
一言ずつぐらいしか書くつもりなかったのに結局めっちゃ長なった。おわり。

 

【観劇】劇団プレステージ『君のそばにいたいのに』→月刊「根本宗子」『ファンファーレサーカス』

珍しく、観劇2本立てしてきたので感想をば。

 

ほんとはその前にTeam8の劇場公演を観に行っていたので、
(いやあチーム8ハマる理由がわかる!47の素敵な街へは神曲だな!!!)
ライブ→舞台への3本はしご。どれも楽しかったけど、なかなか疲れました。笑

 

劇団プレステージ「君のそばにいたいのに」
知人の結婚式の司会を劇団員の方がやっていたのをきっかけに、劇団の存在を知り…ずっと見てみたいなーと思っていた、劇団プレステージの舞台。
それがなんと大好きなNONSTYLEの石田さん脚本で公演をやるっていうので、見に行くっきゃない!!!ってことで行ってきましたバレンタイン昼公演。

うーん、なるほど。
もっと思いっっっっきりコントコメディしてんのを想像していたが、なるほどなるほど。
芸人さんが書く舞台の脚本って、とにかくとにかくわかりやすくていいよね。(あくまで私のイメージですが)

チラシに、演出の今井さんが初めてこの脚本を読んだ感想が「絵本」だったって書いてたけど、観劇後にそれを見て納得。確かに絵本だった。
役者さんたちも脚本に合わせて振り切った演技してたし、ベッキーの不倫時事ネタなど笑うところも多々あったんだけど…
正直、脚本が稚拙に感じてしまったな…
学芸会的な内容というか…ちょっと恥ずかしい、見てて照れるというか…
演劇にリアリティなんか求めていないし、ぶっとんでて大いに結構なんだけど…
今井さんはこれを「絵本」と表現していて、その絶妙な表現にかなり納得したんだけど、この脚本を読んだ最初の感想って本当はどうだったんだろう。
どこまでが脚本に書いてあることかはわからないけど、演出でかなりその“絵本感”というか、気恥ずかしさを緩和しているように感じた。
(最後のナイフで刺されるくだりとか)

 

終演後、ツイッターで感想見てたけど「泣いた!」「感動した…」とかそういうお涙系の感想が多くてびっくりした。
いや、あれで泣くってどんだけ純粋やねん!笑
↑…と思ってたんですが、ツイッターの感想見てたらこの劇団のファンって若手俳優(2.5次元とか)ヲタが主で、演劇ファンは一部なんだな…ってことに気づき、納得。
確かに客席に若い女性多くて驚いたけど、そういうことかー。
演劇にしては珍しく客層が女性ばっかだと思ったんだよなー。

なんか辛辣な感想書いてるけど決してつまらなかったわけではなく。
やっぱり私はシンプルなコメディが一番好きなんで、ジャンルとしてはかなり好きな類でした!本公演は今井さんが書いてるのかな…?次は本公演も見てみたい。


あと、この前のハイバイ「夫婦」しかり、男性が当たり前のように女性を演じている舞台をたまたま続けて見たけど、男性が演じることによって生々しいシーンもすっと見れる。これは舞台ならではの技というか。


そしてそして。
その後は新宿へ移動し、

月刊「根本宗子」『ねもしゅーのおとぎ話 ファンファーレサーカス』観劇へ。

初めてのねもしゅーさんの舞台。千秋楽公演でした。

新宿FACEっていうライブハウス(ワンドリンク制)の会場だったので、酒飲みながら観劇するっていう初めての体験をしたよ。笑

根本さんの舞台は初めてだったんですけど、見やすいし、かわいい!!
し、おとぎ話さん(バンド)の音楽がとても良い!!!
正直感想っていう感想が思いつかない…
歌があってダンスがあって…誰にでもおすすめできる舞台でした。

もっと根深く人間を描いたり、大人向けの芸風なのかな…と勝手に想像していたけど、
「ねもしゅーのおとぎ話」の名の通り、ちっちゃい子が見ても楽しめるような…正に、“おとぎ話”で。それを根本宗子が創ったらこうなります、というのを魅せつけられた気がします。That’sエンターテイメント。を目指したのが伝わって。

 

趣里さん、蒼波純さんという若い女優さんも物語にぴったりハマっていて、

(最後の挨拶で趣里さんが25歳と知ってびっくり!!!見えない!!!)
いやー趣里さん見事だったなー。趣里さんありきの舞台でした。
観劇後に調べたら水谷豊さんと伊藤蘭さんの娘さんとは!そりゃ上手い訳だ!!

そしてとにかくおとぎ話さんの音楽が素敵で、ほかの楽曲も聞いてみたくなりました。
あと、もっと大きい小屋で見てみたい、とも思った。

 

 

 

たまたまですが、2本とも“絵本”的な舞台で、童話的な内容。

ひとつは男だけの劇団、ひとつは女だけの劇団。

描くものや残るものが全然ちがって、どちらにも良さがあり。

うーん、やっぱり舞台はたのしい。

 

 

【観劇】1/30 14:00 ハイバイ『夫婦』

理不尽に自身の偉さ、地位、権力を家庭内に振りかざし、刃向う妻・子供たちを徹底的に支配・征服する父親…というのが、自身の体験にリンクして心が痛かった。けど一番感情移入してしまったのは、同じ境遇だったはずの子供たちではなく“父親”だったから不思議だ。
父の葬儀で、職場など外面では人格者として慕われていたことを知り、驚く家族たち。
家族の前では素直になれない・・・そんな父の悲哀にどうしても感情移入してしまう。
家庭内で権力を振りかざし、母・私・弟を力づくで支配してきた父に育てられた自分が、この舞台で岩井父に感情移入してしまうのは、自分の父の悲哀にも本当は気づいてるからなんだよな。。

自分も殴られて育ってきたから、だから自分も殴って教育するんだ、という父。
自分が殴って育てられたからといって、自分の殴って教育するのは違う、という母。
誰に養ってもらってると思ってるんだ!出ていけ!と怒鳴る父。
絶対出ていくか!!養え!と返す息子。
私はそれを言えなかったなあ…
「誰のおかげでお前は生きていけると思ってるんだ」って言われることが本当に悔しかった。悔しいけどあなたがいなけりゃ私は存在していない訳で。ご飯も食べれないし学校にも行けない。悔しいけどそれがわかってるから刃向えない。最初から生むなよ、生まれてこなけりゃよかった、って何度も悔しくて泣いた。けどそれすら本人には言えなかったなあ。。

 

私は自分の家庭環境が特別に変わったものではないとは思っていたけど、twitterなどでこの舞台の感想を見ると、「自身の家庭を思い出し涙した」という感想が圧倒的に多くて驚く。ああいう父親像っていうのは、戦後日本のスタンダードなのかなあ。父親ってのは切ない存在だ。
愛ゆえに、とどこかで理解しているからこそいま悲しくなるんだろう。

なんだか色んなことを思い出したし、誰の感情も理解出来るし、こうやってあらすじだけ書くとすんげー暗い話やけども…いっぱい笑ったし、心を突き動かされる舞台だった。


何より、山内圭哉さんっていうデカい男の人が母役を演じてることがもう正解過ぎるよなあ。、

ただただ上手な女優さんが演じていたら、どうしても暗い印象が残りそうだし、夫婦のシーンが生々しくなりすぎていただろう。
見終わってから山内さんがあさが来たの雁助さんだったということを知り。
器用な役者さんだなあ。

 

ハイバイの舞台は初めて見たけど、素直にまた見たいと思いました。
自身の自伝的内容をこんな風に舞台にした岩井秀人さんは、ほかにどんなホンを書くのだろう。

【映画】バクマン【舞台】七年ぶりの恋人、スーパー歌舞伎II ワンピース【アイドル】ARASHI LIVE TOUR 2015「Japonism」

映画「バクマン

 
(※微妙にネタバレありです…)
前評判通りの面白さ。
実写化発表と共に話題になった、キャスト配役逆じゃないの?問題も(完全に私もそう思っていた)
鑑賞を終えた今では逆の配役が考えられないくらい。
大根監督、お見事です。
 
ド頭、始まって数分でもう鳥肌。
ジャンプ好きにはたまらない演出!もうほんとたまらない演出!!
ジャンプには好きな漫画があり過ぎる…
「俺に勝っといて負けんな」とかもう忘れてたわそんな台詞……
 
 
プロジェクションマッピング、エイジVSサイコー・シュージンのCGバトル演出などなど…
「漫画を描く」という、パフォーマンスとしては地味な行為を見事に映画的に昇華していてただ絵を書いてるだけのシーンまで楽しいものにしてくれた演出はさすが。
大根監督ひとりで考えたのかな…
 
そして、つい最近実家帰った時にスラムダンク全巻読破したばかりの私には本編ラストは胸熱すぎる展開でした。
スラムダンクを読んだことのある誰もが感動した“あのシーン”のオマージュ。
一緒に行った子はスラムダンク読んだことあるくせに気づいてなくてハァ?って思った)
 
原作未読でもいいから、スラムダンクを読んでから見るべきっていうツイを見て、心から同感!
まあもちろんスラムダンク読んでなくても楽しめるので、やっぱりジャンプ漫画好きな人には全員見て欲しい映画でした。
 
 
 
ひとつだけ苦言を呈するなら、
佐藤健さま大好きやけど…同い年やしさすがに高校生に見えん…ってとこだけかな。笑
まわりの神木くんとか小松菜々ちゃんが若いから余計に…
あと、息子が倒れたり入院してんのに一切両親が出てこないのも不思議だったけど…そこまで入れると詰め込み過ぎになってしまうのかな…
 
それにしても最近神木くんめっちゃ好きだ…!
神木くんって、私が見た最近の作品だと「サムライせんせい」「学校のカイダン」とか、言ってしまえば全部神木くんのままなんだけど、妙にハマり役というか見事に役を自分のものにしてるというか。
憑依型・カメレオン俳優ではなくてキムタク型ですよね。
「全部キムタクやん!」ってなりながらも、見事に役を自分のものにするタイプ。
うーん、最近好きになる俳優さんが年下ばかりで我ながら……笑
 
 
 

七年ぶりの恋人

七人の恋人」「七人は僕の恋人」ぶり、タイトル通り七年ぶりのウーマンリブ公演。
いやあ最高にくだらなかった!!
80年台のアイドル歌謡曲をモチーフとしたコントオムニバスで、客入れでかかってるBGMからもう私好み過ぎた!!!
舞台・演劇ってやっぱりどこかテーマというか、役者の台詞を通して作者の言いたいことが何かしら伝わって来たりするもんだったりするけども、このウーマンリブ公演に関しては、最初から最後まで本当に一っっっっ切何も中身がない。笑
 
パンフレットでクドカンさま本人も話してたけど、自分は「コント作家」で、本当にやりたいようにくだらないことを詰め込んでるだけと。
オナニーオナニー連呼する教師とか、発情が止まらない紳士な上司とか、普通に考えたら女性が引きそうなド下ネタの嵐も思わず笑わせてしまうのはさすが。中森明菜ちゃんの格好した皆川猿時さんが「中森ヴァギナです」って自己紹介するとこから始まるから。笑
そしてやっぱり阿部サダヲさんは無敵だなあ…何言っても笑っちゃうもん。ずるい。
 
 
 

ワンピース歌舞伎

今回初めて知ったんやけど、スーパー歌舞伎ってのは歌舞伎を現代風にアレンジしてとっつきやすくしてるもんだそうで。
最初は歌舞伎見たことないし、台詞とかわかるのかな?と少しだけ不安な部分もあったんだけど、とんだ杞憂に終わりました。
めちゃくちゃ面白かった!スーパーエンターテイメントだった!!
ワンピースと歌舞伎がこんなに相性いいとは…
冒頭の、麦わら海賊団ひとりひとりの名乗りとか普通に演出として胸躍るものだったんだけど、後から市川猿三郎さんのブログを見ると
 
 
さらに ルフィーが登場してから麦わら一味の各自の名乗りは 
ご存じ『白浪五人男』の「つらね」であります。
途中のナミの名乗りの肌脱ぎは、もろ弁天小僧菊之助の応用、
チョッパーで人形からの変化の登場あたりは これまたご存じ『義経千本桜』の応用ですね(笑)
 
 
 
と。
ワンピースのための歌舞伎演出ではなく、歌舞伎の演出をワンピースに当てはめただけっていう。
元々原作者の尾田さんが歌舞伎好きなのは知っていたけど、歌舞伎とワンピースがこんなに相性いいとは。。。
 
ストーリーや演出、舞台装置や特殊効果など何から何まで細部に渡って徹底して楽しませてくれるための仕掛けがいっぱいで、もう何度でも見たい!!
 
久しぶりに4時間超えの舞台見たけど、4時間半(休憩抜くと実質3時間半ほど)があっという間でした。ワンピース好きな人にはもちろんやけど、誰でも楽しめるエンターテイメントだと思ったな。
 
それにしても、スーパー歌舞伎と歌舞伎ってまた違うのかもしれないけど、「娯楽」というジャンルにはまることは間違いないと思うので、普通に歌舞伎も見てみたいなって思いました。
とにかくボンちゃんが最高すぎたね。ゾロと同じ人が演じてるとか信じられん…!
 
 
 
 

嵐さまコンサート 

 
 
ワンピース歌舞伎の翌日に嵐さまコンサートっていう何たる贅沢2days。
いやあ〜もう最高に楽しすぎた!!
ジャニーズのコンサートというより、一つのエンターテイメントとして圧巻のライブでした。
私みたいなただのミーハー女でもおもいっきり楽しめるやつ!!!
 
今回は“ジャニーズの原点回帰”がテーマのライブってことで、ジャニーズのお家芸盛りだくさんだったんですけども。
いやあやっぱりジャニーズってすごい。突き詰めると、多分まったく同じライブを知らんオッサン5人組がやってても「すげえ!」ってなるライブやと思う。
そんなすごい内容のライブを、あの天下の嵐さまがやってるんですからさあ!!!!すごくないわけないでしょ!!!!!!
 
それぞれのソロで、「これぞジャニーズ芸!」ってものに1つずつ挑戦してたんですけど、二宮さんのタップダンス×プロジェクションマッピングが一番好きでした。“ドーム”っていうキャパに合ってる演出だし、歌とゲーム画面をシンクロさせてて見ていて可愛いし、何より楽しい!!!
 
何より圧巻だったのがファンライト演出!!!!
コンサートグッズのペンライトを、着席時に自分の席にタッチするとコンサート中すべて遠隔操作で様々な色に勝手に変化させてくれるっていうライトです!!
 
席によって光り方が違うので、ステージでの音に合わせて5万人の客席が光の演出を見せるわけです!!!
客席が青一色になったかと思えばレインボーになったり緑のグラデーションが波打ったり…
こんなこと言ったら嵐ファンに怒られるかもしれんけど、半分ぐらいステージより客席見てた。笑
ううううあの感動を言葉で表現できないこのボキャ貧具合がもどかしい!!!!!!
 
私物心ついた頃からジャニヲタなんで若手〜ベテランまでかれこれ10年超、結構色んなキャパでのライブを見てきたと思うんですけど。
純粋に、エンターテイメントとして最高に楽しかったのがこのライブかも。
ファンですらチケット取れない嵐さまのコンサート。
興味ない人にこそ見て欲しいのにな…。絶対「ジャニーズすげえ!」ってなるから。
 
 
 
 
 
 
はい、そんなこんなです。
そういえば、この4つすべてに共通したのが「プロジェクションマッピング」ですね。
なんかプロジェクションマッピングって最近ある日突然ひゅっと出てきたばっかりのイメージですけど、気付いたらもうあっという間にエンターテイメントに欠かせない演出になっちまってますね。エンタメの世界もどんどん進化していって、ワクワクの限りです!
芸術の秋ですね。でもやっぱり食欲のAKIですね。
なんかわからんけど常に物食べてるし、食べたい欲が止まりません。
今もサンドイッチ食べながら書いてます。足りません。
長くなりましたが終わります。
 
やっぱりエンターテイメントが大好きだ!!!!!!
 

【漫画】東京タラレバ娘

 

もし●●だったら…

あの時●●れば…

 

 

そんな“タラレバ”ばかり言ってたら、気づいたら33歳独身、女子会ばっかりしてる主人公たち。

 

 

東京タラレバ娘(2)

東京タラレバ娘(2)

 
東京タラレバ娘(1)

東京タラレバ娘(1)

 

 

 

 

 

 

周り(※アラサー女)からあまりに勧められたり

「グサッとくる!!」

「うわああってなる!!」

などの感想を聞いていたので読んでみたい読んでみたいと思っていたのですが、

ついに読んでしまいました。

 

 

感想は・・・

 

1巻。

ああーーーわかるううう!!!

アラサー悲しいいいいい!!!!

くそおおおお!!!!

作者こわい!なんでこんなリアルなのわかるの!!

ギャグなのに笑えん!!ちょっとちょっと!!!

 

 

↑だったんですが。

 

2巻読んだらなんか萎えてしまったなー。

読書メーターでの感想見てたらなんかその理由がわかった気がする。

 

居酒屋で他の客にも丸聞こえでヤったヤってないだのを大声で話す主人公たちに、

KEYくんと一緒で「これはねえわ…」って思ってしまった。

 

1巻では主人公たちに共感していたのが、

2巻ではKEYくんに共感してしまった。

 

確かにタラレバだの回転すしだのサンドバックだの例えは秀逸だなあ、こんな女いるよなあ、とは思うのだけど、共感は出来ないんだよな。

主人公たちが揃いも揃ってダメに見えて、まるで応援出来なくなっちゃった。

そりゃ結婚出来んしこんな現状やわな。っていう。笑

 

 

あとがき漫画見てたら、作者の東村アキコさんがこの作品を書いた理由は「周りにいるまさにタラレバ女子達の姿を見て居た堪れなくなったから」みたいなことを書いていた。

 

いやー、東村さんはとてもキレイな方でご結婚もしていてお子さんもいらっしゃっていわゆる勝ち組!っていうひがみで(笑)、東村さん自身が独身タラレバ女やったらまた違う見方してたんかもしれんけど。笑

 

 

 

なんか毒づいてるけど、わたし東村アキコさんとても好きだし尊敬しております。

さくらももこさん的な芸風だよね。

今日ブックオフちびまる子ちゃんあったからパラパラ立ち読みしたら、掃除サボる奴に泣く前田さんの回やってんけど、笑

ちびまる子ちゃんの笑いって、「ああ、なんかわかる…!こんなやつおる…!!なんなら気持ちわかる…!」っていう、ギャグなんだけどどこか身近に感じられる“リアル”“あるある”な笑いなんだよなあ。

 

この漫画(東京タラレバ娘)もそういう感じ。

東村さんの漫画はタラレバと、あと海月姫しか読んだことないんだけど

エッセイとか自伝マンガも書いてらっしゃいますもんね。とても分かる。

(っていうか色んなとこで評されてるけど、その速筆ぶり本当に凄い!リスペクト!)

 

 

うーむ。

女性にしか書けないモノが必ずある。

女性コメディ作家さんの武器は、やはり「オンナをリアルに書けること」だもんな。

 

がんばります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ドラマ】アルジャーノンに花束を/デスノート

最近もうひとつ、友人と共同ブログを初めたのですが

内容的にこちらに書いた方が後々見返しやすいなと思ったのでこちらにも書きます。

 

最近見たドラマの感想をば。

 

1月期は馬鹿みたいにたくさんドラマ見てたんやけど、4月クール仕事が忙しかったのもあって見てたのは1本だけ。

 

 

アルジャーノンに花束を

 

 

先日、日刊スポーツのドラマ大賞みたいなの受賞のニュースが出てましたね。

このドラマが4冠とのこと。

www.nikkansports.com

 

私がこのドラマ見てた理由って単純で、

Sexy Zone菊池風磨くんが出てたから。ただそれだけです。笑

(けど風磨さんブクブク太って全然かっこよくなかったし、内容も別にそこまで…だったので何度も見るのやめそうになりました)

 

原作は、確か私が小6の頃かな?に読みました。

昔過ぎたのと自身が幼すぎたのとでうろ覚えではあるけれど、なんとなくのストーリーやテーマは覚えていて。

 

ドラマを見終わって残ったのは、脚本・野島伸司の存在。

 

これまでも原作のある作品のドラマ化や実写化に伴う脚色に関して、

脚本家はスゴいな~なんて薄っぺらく感じていたことはあったけど

(一番強烈に感動したのは宮藤官九郎氏の『流星の絆』。あれはとんでもない)

 

 

ラスト。

知能を失い、知的障害者に戻ってしまった主人公、ヤマピー(※とにかく顔が美しい)。

知能を得て、それを再度失うまでの間に

恋愛、親子愛、友愛・・・様々な形の愛を知る。

 

何もかも失った最期、本人が失ってもなお続くと信じていた愛がただひとつ、

友情だった。

 

 

 

 

窪田正孝くんも工藤阿須加くんも(役名覚えてない)

なんかあんなにいい感じの彼女おったのに友達のために潔くそれを捨てて友情を選ぶ。

 

なんかこのラストが意外で、且つ野島伸司作品らしいなーと思いました。

(原作覚えてないけど、こんな終わり方じゃないよね?)

 

この作品の全編通しての主題って、

簡単に言うと「人として大切なことは何か?」だと私は思うんだけど、

その作品のラストがそういう風に終わるのはなんだか意外で、興味深かったです。

あとラストシーンの青いバラの意味ね。

 

 

 

まあ正直私はもっとワクワク楽しめるもっとエンタメ寄りなドラマが大好物なので、このドラマ別におすすめはしないです。笑

興味あれば見てみてください。。。

 

 

そして今話題沸騰中の『デスノート』!第一話見ました!

今年の民放ドラマ初回最高視聴率とな!

ネットでは散々な叩かれ方ですけども。笑

「デスノート」クールな主人公がドラマでは「アイドルオタク」・・・原作改変はOK? (弁護士ドットコム) - Yahoo!ニュース

 

 

私は原作も大好きだし前回実写化時の映画も全作見に行ったけど、正直普通に楽しめました。

まあ確かに主人公・月のドルヲタ設定はどうかと思うけど。笑

 

それ以外は普通にエンタメ的に昇華されてて、

リアルタイムでデスノート知らない世代にもとっつきやすく、わかりやすくなってるなーと思いました。

あとやはり窪田正孝くんが圧巻。

Lは松山ケンイチさんほどのあの圧倒的な存在感と貫禄はないけども、旬だしカッコイイし山﨑賢人くんで正解だと思うよ。若者が見る入り口になってると。

 

 

最近何かと話題になる映画やドラマといえばなんだか悉くどれも「実写化」や「リメイク」ですが…

もちろん原作好きなのもわかるけど、はなから楽しむ気なしに粗を探して叩いてる人たちは勿体無いなーって思うよ。

 

 

ここで私の好きな漫画、森田まさのり先生の『べしゃり暮らし』より

好きな台詞。

 

 

「楽しいから…おもしろいから笑うんやない」

笑うからこそ楽しいんや

 

 

 

 

今からディズニーランド行くやつが、つまらなそうな顔してるか?

みんな最初から楽しもうって気持ちで行くからおもろいんや

楽しいから笑うんじゃなくて、辛い時こそ笑うから楽しくなるんや!

 

 

↑上記ニュアンスですがこんなこと言ってます。

否定的に入るんじゃなくて、楽しもうという心持ちでなんでも入っていった方が人生得すると思うな!

わたしがそこまで原作に思い入れ深くないからそう思うんだろうか・・・

 

 

調べたらこれべしゃり暮らし発祥じゃなく、心理学者の名言なんですね。

http://meigen.shiawasehp.net/s/w-james06.html

 

 

 

 

 

もちろん私もほんまにおもんないもんは全然おもんないって言うけどね!

GTOのリメイクはマジで救いようないぐらいクソつまらんかった!笑

 

 

よし。短くてもいいから、何かエンタメに触れた感想は絶対ここに書くようにしよう。